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Page 11 「サッカー君へ」金子翔太

ーココロノオトー



4歳のころ体の弱かった私に何か運動をさせたいと母に連れられて近くのサッカースクールに参加したことがあなたとの出会いでした。その頃の私は、鼻血が出ても先生に自分からは言えないほど大人しく、引っ込み思案な性格でした。そんな私を今ではストロングポイントは声といえるほど明るい性格に変えてくれたのがあなたです。ありがとう。


小学4年生の頃、私の人生は大きく変わりました。所属していたクラブチームのコーチに自分の意見をはっきり言わなければいけないという話を受けた時期に、学校では友達の推薦を受け学級委員に任命され、私の中でみんなを引っ張らなければいけないという責任感が生まれました。そこからは毎年のように学級委員や応援団長をやっていました。私生活にまで大きな影響を与えてくれるのがあなたの魅力だと私は考えています。ありがとう。


肝心のあなたと向き合う毎日では、最後まで大きな成績を上げることはできませんでした。高校では期待をもって中京大中京に入学しましたが、入学前から足首を骨折、復帰の直後に靭帯損傷と下手くそなのにサッカーができない上手くいかない日々でした。それでもかけがえの宝物を見つけることができました。それはたくさんの友達です。ありきたりで当たり前と思われるかもしれません。でもそれが私にとってはなによりも大切な宝物で、今でも私を支えてくれる存在です。ありがとう。

正直大学ではあなたと向き合うことはないと思っていました。それでも向き合うことを決めたのは純粋にあなたが好きという気持ちと周りの環境に恵まれていたからです。

大学では本当に多くのことを学ばせていただきました。あなたを支える役割として東海学生サッカー連盟での運営の仕事やサッカーコーチとして小学生にあなたの魅力を伝えることなどプレイヤーとしてだけでなくたくさんの関りを持つことができました。

大学2,3年生ではコロナウィルスの影響で思うようにサッカーができないこともありました。だからこそサッカーができること、もっと言えば何一つ当たり前のことなんてないんだと気付くことができました。

そして2022年11月6日、無事に引退試合を迎えることができました。引退試合では私の人生の中で一番名前を呼んでもらいました。その場では恥ずかしさがありましたが、本当に幸せな瞬間を過ごさせてもらいました。ありがとう。


ここまでたくさん「ありがとう」という言葉を書いてきました。ありがとうとは、有り難しという言葉が語源です。有ることが難しい、滅多にないという意味があります。私はあなたに対して何度でもありがとうを伝えたいです。何一つ当たり前ではないこの世界で、一人のサッカー選手として、一人の人間としてここまで成長させてくれてありがとう。あなたに出会えたことが私の人生での最大の幸運です。


ここまで読んでくれるのは関わりのある人が多いのかもしれません。私に関わってくださったすべての皆様に心から愛をこめてありがとう。