Page 13 「初めて味わった挫折」石川翔
中京大学4年の石川翔です。
2022年11月6日、自分のサッカー人生が終わりました。
6歳の頃にサッカーを始め、最初は何となくやっていたサッカーも、気づけば学生生活全てをサッカーに捧げていました。
そんな私の16年間のサッカー人生の中で1度だけ挫折をした経験があります。
それが大学1年〜大学3年の3年間です。
幼稚園、小学校、中学校、高校と、各年代において自分は順風満帆なサッカー人生を送ることが出来ていました。Aチームの主力選手として試合に出れていたし、自分より歳が1つ上の人達の試合に呼んでもらうことも多々ありました。
しかし、大学に入学し、サッカー部に入部してから大学3年までで、公式戦出場時間はたったの15分程度。1年の頃から先輩や監督に罵倒される毎日が続き、高校までの自分のサッカー人生とはまるで真逆でした。
自分の出身高校が他の選手に比べて劣っているから技術も肉体も劣っている、と言い訳をして、現実から逃げていた自分が居ました。
1年の頃から自分の弱さを認め、ひたむきに練習に取り組んでいたら3年間も挫折を味わうことはなかったかもしれません。
そんなマイナススタートだった自分がなぜ3年間の挫折経験を乗りきることが出来たのか。
それは自分の周りの人の存在が自分の原動力となったからです。
家族、友人、チームメイト、と、たくさんの人が応援してくれたり、一緒に切磋琢磨できたから、乗りきることが出来たと思っています。
大学の4年間に限らず、16年間のサッカー人生で、自分が思っている以上に周りの人間に助けられてきた、ということを後になって実感しました。
この場を借りて感謝しておきます。
最後の1年間は、個人的には先発で試合に出続けることが出来たし満足できたと思ってます。
最後の1年が満足のいくものになったのも、周りの人に助けられ、それが自分の原動力となり、大学1年〜3年の3年間を乗り越えることが出来たからこそです。
サッカーに限らず、日常においても、一緒に馬鹿やれる、躓いた時に相談できる、助けてくれる、そんな仲間にサッカーを通して出会えたことはとても嬉しかったですし、サッカーを続けてきて良かったと心から思えます。
改めて、サッカー、そして、サッカーを通して出会ってくれた仲間や関わってくださった方々、本当にありがとうございました。