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Page14 「幸せな時間」杉浦拓磨

ーココロノオトー



タイトル「幸せな時間」

 

U22B所属の杉浦拓磨です。

約18年という人生の大半を占めてきたサッカーに区切りをつけることになりました。

 

これまでのことを振り返ってみると楽しいことよりも辛いこと、苦しいことの方が多かったなと思います。最後も怪我という結果で有終の美すら飾ることができませんでした。こんなにも長く続けてきた最後が怪我で終わり、引退の日までに完全燃焼できなかったことが本当に悔しいです。最後までボールを追いかけて頑張る仲間を見ると羨ましさで一杯でした。

それでも私の空っぽな人生を色濃く彩ってくれたのは間違いなくサッカーです。

うまくいかないこと、怪我でできないこと、厳しいことを言われること、それでもここまで続けてきたという事実。精神的にも人としても強く大きくなれたと思います。

もちろん苦だけではありません。仲間と夢中になってボールを蹴る楽しさ、試合に勝って喜ぶ楽しさ、こういった楽しさがなければ続けられませんでした。あたり前のように毎日顔を合わせて、毎日一緒にボールを追いかけて、とても幸せな時間でした。

たくさんの人との出会いがあって、かけがえのない仲間ができて、困難も共に乗り越えて、全て私にとっての宝物です。

 

後悔はありませんとかっこよく言いたいところですが、あのときこうしていれば、あのときもっと頑張っておけば、こういったものは次から次に出てきてしまいます。それでも約18年間という年月を紆余曲折しながらもサッカーと向き合えたことは堂々と胸を張って言えます。

後悔がないようにするということは難しいことです。ただ、それを少なくすることはできると思います。今目の前にある日々を大切に過ごすことです。投げ出したくなることがあったとしても必死に向き合うことです。後輩のみんなには、後悔が尽きない私を反面教師に取り組んでもらいたいです。今後は私自身も後悔を少なくできるように日々を大切に過ごしていきたいです。

 

 

最後に家族に向けて少し書かせていただきます。

約18年という年月を自分のわがままに付き合ってくれて本当にありがとう。多くのものを犠牲にしてまで、続けさせてくれたことに感謝で頭が上がりません。

それに対して自分は何も返せなくて、むしろ辛い思いをたくさんさせてしまったと思います。もっと目に見えたもので恩を返したかったです。ごめんね。

それでもサッカーを続けさせてもらえて本当に幸せでした。

私の長いわがままはもう終わりです。サッカーでの恩返しはもうできないけど、別の形で少しずつ返していけたらいいなと思っています。

幸せな時間を過ごさせてくれて本当にありがとう。

 

まとまりのない拙い文章に最後までお付き合い下さりありがとうございました。

私と関わって下さった全ての人に感謝の気持ちで一杯です。本当にありがとうございました。幸せでした。