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Page26 「立ち止まるな」 上田隼也

ーココロノオトー


     立ち止まるな


「立ち止まるな」

これは私が大学4年間の生活を通して後輩の皆に残したい言葉です。

正直この中京大学サッカー部は、いい意味で学年の壁、カテゴリーの壁や選手とスタッフ間の壁も無く、一体感のある環境の良いサッカー部だと感じています。部としても選手としても人としてもより成長して欲しいと感じたし、私のサッカー人生はまだまだ続く予定なので、私の引退ブログは後輩へのメッセージという形で残したいと思います。そんなに多少長くは綴ってしまうかもしれませんが、なぜあの言葉を伝えたいのか、その言葉の意味などは明確に伝えたいと思います。興味のある人は目を通してみてください。


 私は4、5歳から父の影響でサッカー始め、ここまで約18年間球を蹴り続けてきました。小学校の6年間、中学校の3年間、高校の3年間。このどのカテゴリーでも最終的にはTOPチームでそれなりの結果を残してきたと思います。しかし、大学の4年間はそうはいきませんでした。目標としていたTOPで活躍し続けるという生活とプロへの道は、4年間挑み続けましたが、結局達成には至らず、正直めちゃめちゃ悔しさは残っています。ではなんで達成できなかったのか。この4年間を振り返って少し考えてみた時、様々なきっかけや物事があった中でこれだなと明確に出てきた原因はたった1つでした。それは、続かなかったから。ただそれだけです。


 誰しもが挫折を経験するし既にしている人もいることでしょう。私の場合は、上の写真を見てもらうと分かると思いますが、膝の怪我でした。内側側副靭帯をこの4年間で合計6回の損傷、プラスして逆足の半月板の損傷。両膝ににテーピングをしている私の姿を見たことがある人は多いかなと思います。怪我をする前が調子の良い時ばかりだっただけに、かなり膝に苦しめられた4年間でした。ただし、重要なのは挫折した後だと思いますが、私の場合は、なかなかプレーがうまくいかないのを膝のせいにし続け、「この怪我さえなければ…」と現実逃避をし続けていました。つまりどういうことかというと、自ら逃げに走る勘違いの思想でTOPに上がって活躍するという目標の1つを、365日ずっと意識することができなかった自分がいたということです。どこかで、もう無理かな、厳しいなと考える日がいくつかありました。少し前で話した、続かなかったというのは、自分の中にある信念(目標)の維持だったのです。


 挫折、苦悩、停滞、これは誰にでもあります。怪我はもちろん、プレーの不調、勉学との両立、女性関係、その他多くの出来事があると思います。そこから選手としても人としても差が生まれるのは、それらをどう自分の力に変換していくかだと思います。その変換の仕方次第で、どんな上り坂になっていくのかが決まります。自分に悪影響を及ぼした出来事を理由にして現実逃避していても、過ぎるのは時間だけで、その間自分自身はどうなっているのかというと、何の変化も起きない停止状態。つまり周りの人は前に向かって進んでいるのに、自分だけ前に進まず立ち止まっているというただ無意味な時間を過ごしているということに繋がります。じゃあこの時間の先に何が残るのか。それは後悔というたった2文字の言葉のみです。


大学は4年間ありますね。長いなと感じますか?各々が分かっていると思いますが、1年生はもうあと3年。2年生は半分。3年生は次への準備期間である4年生へ。このように時間はあっという間なのです。熱中しているものがあるからこそあっという間に感じるのだと思います。だからこそ、1日1日を無駄にしないように、少しずつでもいいから進み続け、後悔することだけは避けて欲しいなと強く思います。


上手くいかない時だってあるし、怪我をする時だってある。そういった挫折後の行動は確かに難しいでしょう。周りの目や声も気になるし、自信も失ってしまう。でも、そこでやってはいけないのが、自分の信念(目標)を自ら諦め、今まで行ってきた行動を途絶えさせることです。ただ、見切りをつけて、新しい目標に向かって進むのならそれは素晴らしことだと思います。でもそうではなく、自分が決めたものを中途半端にするのだけはしないで欲しいというのが、僕のこの4年間の経験から出る思いです。今シーズンはそれに気づき実行する時間が増えたから、CUでもギリギリだと言われ続けてきた自分が、常に試合に関わり続けてきた結果に繋がったのかなと思います。


何度も同じようなことを言っているかもしれませんが、どんなにきつくても、どんなに投げ出したい場面に遭遇しても、立ち止まる時間が長ければ長いほど残るのは後悔だけです。挫折、苦悩、壁、それらを乗り越えないと成長は生まれません。だから、少しずつでも前進し、継続し続けて欲しいです。頑張ってください。私も新たな挑戦へと進み続けます。


最後になりますが、私がこの大学に入ったという後悔は1ミリもありません。自分の成長、素晴らしい仲間との遭遇、数多くの経験。それは私にとっての大きな財産です。そしてこの財産を得る手助けをしてくれた両親、これまで関わって下さった方々には感謝しかありません。これから時間はかかるかもしれませんがその思いをしっかり返していく所存です。

長々と読んでいただきありがとうございました。


中京大学サッカー部、4年間お世話になりました。そしてありがとう。