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Page41 「組織を生きる」山根勇斗

ーココロノオトー

はじめまして、こんばんは。山根勇斗です。

男子サッカー部の学生トレーナーとして活動させていただきました。

今回の引退ブログでは、私がこの4年間の活動を通して経験したことの中からみなさんに伝えたいことを綴ろうと思います。拙い文章ですが読んでいただけると幸いです。

 

私が大学サッカーを通じて学んだことはたくさんあるが、特に重要だと思ったのは「妥協すること」だ。なぜ私はネガティブな意味としてよく耳にするこの言葉が重要だと感じたのだろうか。

妥協とは、対立している双方(または一方)が折れ合って一致点を見出し、事をまとめること、という意味である。体育会サッカー部には様々な背景を持った選手、スタッフが多数在籍している。そして、すべての人がサッカーに関わるものから進路に関わるもの、はたまたどちらにも全く関係ないものまで多様な目標を持っており、体育会サッカー部もまた組織としての目標を持って活動している。そのような集団の中で生きていると時に妥協しなければいけない場面に必ず遭遇する。実際に私自身もそのような場面に数多く遭遇してきた。そして一致点を見出すために多くの人とコミュニケーションを取り、試行錯誤を繰り返し、自分自身の目標、組織としての目標のどちらも達成するために努力してきた。

このような活動を繰り返す中で私は組織での自分の活かし方を学ぶことができた。相手の言いなりに従えば、対立することもないし、相手からの評価は上がるかもしれない。しかし、それでは自分の存在価値を高めることができない。自分自身の中に軸を持ち続けて、組織の目標達成のために求められることを遂行していく能力こそが、私がサッカー部で身につけることができた能力だと思う。

 

今シーズンは初めてTOPチームで活動させていただき、全国で勝つチームにするために努力をしてきた。結果として、東海リーグでは3位、総理大臣杯では2回戦敗退、インカレではベスト8と組織としての目標は達成できなかったと思う。私は持てるだけの知識と技術を駆使し、選手の強化を図ったが、チームの目標達成に貢献することはできなかった。今シーズンの結果に対してとても後悔しているし、今後のトレーナー人生でより良い成績を残せるように努力していきたい。しかし、今シーズン自分が積み重ねた努力に対しての後悔は全くないし、自分が選手・スタッフにもたらしたものは自分自身が与えることができるものの100%だと思う。

 

 

そして、最後にこの4年間の感謝の言葉を綴りたいと思う。

 

選手のみんなへ

みんなが当たり前のように積み重ねている努力は、はたからみると当たり前ではない、苦痛や苦悩を伴うものだと思います。目の前の課題と勝負に挑み続け、ルーティンのように努力をするみんなを心から尊敬しています。

サッカー選手になる夢を早々に諦めた自分にとって、みんなと同じグラウンドに立ち、同じ目標に向かって努力した時間はかけがえないもので、自分にとってこの上ない幸せでした。

「日々の練習を全力で」と口にすることは簡単だけど継続が難しいことだと思います。しかし、この積み重ねが後悔のない4年間に、サッカー人生に繋がると思います。中京大学体育会サッカー部に関わるすべての選手を応援しています。頑張ってください。

 

学生スタッフのみんなへ

4年間本当にありがとう。みんながどの立場であれチームのために貢献しようとする姿を見て毎日刺激をもらっていました。切磋琢磨し合えるスタッフが近くにいたこと、とても感謝しています。これから色んな道に進んでいくと思うけどそれぞれのステージで頑張ろう。後輩たちもこれからのサッカー部を支えていってください。

 

スタッフの方々へ

4年間お世話になりました。歴史のある中京大学体育会サッカー部に関わることができ、様々なことを経験させていただきました。トレーナーとしてだけでなく、1人の人間として大きく成長できました。このご恩に報いることができるよう今後も精進していきます。

 

 

 

最後になりましたが、中京大学体育会サッカー部で活動することができ幸せでした。感謝してもし切れません。本当にありがとうございました。

 

 

長く拙い文章になってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。