Page45 「ありがとう」 水口湧斗
今シーズン主将を務めさせていただきました、水口湧斗です。
まずはじめに、私たちが全力でプレーできる素晴らしい環境を整えてくださった大学関係者の皆様、そして日頃より中京大学体育会サッカー部にご支援・ご声援して下さった関係者の皆様1年間本当にありがとうございました。
引退ブログの話をされた時に、もう大学生活4年間を終えてしまうのかと寂しい気持ちになりました。
その中で何を書こうと考えていたんですが、自分は文章力はないし得意ではないので主将としての今年1年間を振り返りたいと思います。
2022シーズンの始まり
永冨監督から今シーズンの主将に指名されたのは自分だった。
私は、今シーズン始まる前に薄々感じる部分もあったし、自分が今シーズンチームの先頭に立って引っ張らなくてはいけない立場という自覚・責任はあった。
その中で、いざ主将としてシーズンを振り返ると本当に苦しい1年間だった。
シーズンが始まってすぐ、ランニングメニューでいきなり監督に激怒された。自分の甘い部分を散々怒られてきたこれまでの3年間、正直今シーズンはそれほど怒られないと思っていた中でいきなり雷を落とされ、あの時は私は「怒られるキャプテン」になると思った。
でも、あの時自分に対してめちゃくちゃ腹が立ったし情けなかった。それと同時に悔しかった。
チームの先頭に立って見本とならないといけない立場であるのにランニングメニューで怒られるなどありえないことをいきなり起こしてしまった。
このままでは自分のせいでチームも自分も終わってしまうなと。
この一件で目が覚めた。もっと覚悟・責任を持たなければと。
それから、多少の波はあったものの、自分なりに日々のトレーニングは常に真剣に取り組み、先頭に立ち周りのことを考えながら、雰囲気を見て声をかけることだったり沢山の選手とコミュニケーションを取ることを意識した。
今シーズンのメンバーは本当にいい選手が多く、これまでの自分のサッカー人生で1番レベルの高いチームだと確信できる。
今シーズン掲げた目標それは「全国ベスト4」
しかし、これまで中々全国大会で結果を残せず、不甲斐ない結果で帰ってきて不完全燃焼で終わっている現状、事実がある。
その中でこのチームをどうしたら強いチームにすることができるか、どうしたら勝てるチームになれるのか、沢山考えた。
そういった様々な思いがある中で、今シーズンは四年生が主体となりチームを動かしてきたと胸を張って言える。
トレーニングでは常に雰囲気を良くする為に声掛けをし、強度の高い練習を考えてプレーし、毎月の四年生ミーティング、選手全体ミーティングで改善点を話し合い、次の月へ進めていく。
このミーティングでたくさんの話し合いをし、ときには意見が合わずにぶつかることもあった。
そしてミーティングを重ねるとともに、どんどん自分達の目標である全国大会ベスト4への挑戦が近づいてくる。
待ちに待った全国大会総理大臣杯
「一回戦敗退」
言葉が出なかった、涙も出なかった。
自分達は自信を持ってこの大会に挑んだ。
主将として何もチームに貢献できず、勝利に導くことができずに情けなく恥ずかしかった。
全国大会から帰ってきて、切り替えて次に進むしかないけれど中々切り替えることもできずにチームとして完全に停滞してしまった。
リーグ戦も前期は首位で折り返したものの、全国大会後そのままの流れで急落下してしまい連敗連敗の週末。
苦しかった、どうするべきかわからなくなった、
週末の試合が怖かった。
その中で四年生ミーティング、選手全体ミーティングは欠かさず行った。どうするべきなのか、試行錯誤している中で、自分たちが今シーズンやってきたことを信じてやるべきだと思ったし、皆んなにも伝えた。トレーニングからもっと雰囲気良く、強度の高い練習をやろうと。
しかし、リーグ戦は結果3位
誰もが納得した結果ではなかった。
けれど、なんとか選手全員の力で「インカレ出場権」は得た。
その全国大会に向けて、切符を手にしたときに1番に思ったこと。
それは「チャレンジャー精神」
夏は自信を持って挑んだ大会で呆気なく敗退。
あの時は自分たちはチャレンジャー精神は全く無かった。
インカレまでの期間、トレーニングでは常にチャレンジャーの気持ちをもって、自分たちはやるしかない、失うものはないと思いながらトレーニングに励んだ。
そして、最後の大会インカレ
チーム全員でチャレンジャーの気持ちを持って挑んだ1回戦、相手は九州リーグ無敗の強豪福岡大学
勝った。めちゃくちゃ嬉しかった、久しぶりに勝ってあんなに皆んなと喜びを分かち合った。
2回戦 誰もが知っている強豪筑波大学
また勝った。自分たちでも驚いた
でもあのpk戦の勝利の立役者はGKの福本間違いない。しかし裏の立役者は四年生全員だった。
それは、年間通して続けてきたこと…
指導者の方とは別で、四年生も相手の細かい分析をするということが結果として現れた瞬間だった。
最後の大会で年間通して分析をやってきて心の底から良かったと思えた試合だった。
そして自分たちのシーズン目標で掲げた「全国ベスト4」まで目の前まできた。
勝ったらベスト4、負けたら大学サッカー引退
vs.新潟医療福祉大学
結果は、ロスタイムに失点をしてpk戦で敗退
初めて試合終了と同時に涙が溢れ出した。
サッカー人生16年で初めて試合に負けて涙がでた。
主将だから絶対最後まで涙を流さず挨拶までしっかりしようと思っていたけれど、、、
本気でサッカーしていたんだと改めて感じた。
本気でこのメンバーで目標を達成したかったし、
夢の国立で1月1日元旦にサッカーをしたかった。
リーグ戦前や全国大会の試合前でも、あまり緊張していない感じでチームメイトには通していたけれど、負けたら「キャプテンの責任」と感じながら毎試合毎試合重圧とプレッシャーと闘っていました。
皆んなを最後笑顔で終わらせれなくて本当に申し訳ありません。
しかし、この1年間を改めて振り返ると主将として感じできたプレッシャーの先には主将にしか感じることが出来ない達成感・幸福感に満ち溢れています。
2022シーズン中京大学で主将をすることができて心の底から感謝しています。
本当にありがとうございました。
そして
大学サッカーで1番お世話になった冨さん(監督)。感謝を伝えさせて下さい。
僕が初めて履正社高校から中京大学に来て、そこから4年間大学サッカー全てを冨さんの元でプレーさせて頂けたこと心から感謝しています。
冨さんにはずっと怒られてきた選手でしたが、それを乗り越え、少しは成長できたかなと思います。今年はキャプテンとして色々なことを話しながら、なんとかやってこれました。たわいもない話も沢山しましたね。
冨さんに最後のインカレ前に、「頼むわ」と言われた時俺は「任せて下さい」と答えましたよね。
あの時、チーム状況も決して良くなかったけれど、何か俺はめちゃくちゃ自信があったんです。
本気で冨さんを上の景色に連れていき胴上げをしたかったです。最後勝たせられる選手になれなくて本当に申し訳ありません。
俺は冨さんのことが大好きです。
本当に4年間ありがとうございました‼︎
TOPチーム同期のメンバー
こんな俺がキャプテンを何とかやってこれたのは、四年皆んなのおかげだと心の底から思います。
意見違いや、沢山のことで喧嘩したこともあったけれど、それもいい思い出やね。
俺はこのTOPメンバー、川地、春樹、拓郎、康士朗、裕吏のことを誇りに思います。
ありがとう‼︎これからも宜しく‼︎
後輩たち
まずはキャプテンに最後までついてきてくれて本当にありがとう。
皆んなともっと試合したかったのが事実で、めちゃくちゃ寂しいです。
俺は色んな人とよくコミュニケーションを取る方なので沢山の後輩と絡んだかな。
個性の強い、ガキな奴が多くて、でもサッカーはめちゃくちゃ上手くてプライベートでも散々ミナくんご飯行きましょうと誘われていっぱいお金も飛んで行ったけど、それが無くなるのもめちゃくちゃ寂しい。
果たせなかった目標は必ず達成して下さい。
心の底から中京大学サッカー部を応援しています。
ありがとう!!
最後に。
自分の事を書かせて頂くと、ちょうど一年前、3年の時のブログで「覚悟」プロサッカー選手の夢を叶えると公言しました。
その夢は叶えることができました。
しかし、ここからが本当の勝負。
プロの世界はそう甘くないと十二分に理解しています。
私は必ずビックになるので引き続き熱いご声援宜しくお願い致します。
ありがとう中京大学体育会サッカー部。
さようなら中京大学体育会サッカー部。