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Page6 「サッカーのおかげ」 戸塚祐也

ココロノオト~season2~


私は幼稚園の頃、友達にサッカースクールに誘われたのがきっかけでサッカーを始めました。あまりの楽しさに私は一瞬にしてサッカーに夢中になりました。その後、小学校、中学校と地元のサッカーチームで楽しくサッカーを続け、高校ではサッカーの強いところで勝負したいという気持ちがあり、県内の全国大会を目指せる高校に進学しました。ここでは、サッカーを始めてからほとんど辛い思い出のなかった私にとって、大きな挫折を味わいましたが、それと同時に大きな成功体験も得ることができました。そして、大学でプロサッカー選手、更に上を目指したいという思いを持って中京大学サッカー部に入部しました。ここでも、周りのレベルの高さに圧倒され、多くの挫折を経験し、結果としてあまり良いものは残せないまま、サッカー人生の引退を迎えました。

 

こうして振り返るとサッカーが自分に与えてくれたものは数え切れないほどあると感じています。まずはサッカーを通してできた仲間です。小学校の頃なんかは休み時間に一緒にサッカーをしていればみんな友達になれたし、サッカーを小、中、高、大学と、続けていくたびに各年代で多くの新しい仲間と出会うことができました。サッカーをしていなければこんなにも多くの仲間に出会えなかったし、全てサッカーのおかげです。そして、何事にも代えがたい経験をさせてくれたのもサッカーです。ゴールを決めた時の喜び、それをチームメイトが祝福してくれる瞬間、大事な試合に勝利し、みんなで抱き合って喜んだ瞬間など、どれも死ぬほど嬉しかったです。もちろん嬉しいことだけではありませんでした。前述したように、高校、大学は全国大会を目指すチームに行き、それまで試合に出ることが当たり前だったのがAチームにすら入れない、ベンチにすら入れない、練習についていくので精一杯という挫折の日々でした。それでも自分には高校サッカー選手権に出場したい、プロサッカー選手になりたいという目標があったし、その目標があったからこそそういった挫折にもしっかりと向き合えたのだと思います。だからこそスタメンを勝ち取って試合に出場できた時や試合に出て勝利に貢献できたときにはより嬉しかったし、挫折を乗り越えた時の達成感や自分に自信を持てるような成功体験など、様々な経験をさせてくれ、自分の財産となりました。

 

こんなにも素晴らしい経験ができたのも、自分と一緒にサッカーをしてくれた仲間、進路に迷っているときに良い方向へ導いてくれたり、サッカーだけでなく礼儀や人間性の大切さを教えてくれた指導者の方々、怪我をしたときにどうにかプレーできるように治療してくれた接骨院の先生、トレーナーのおかげです。そして、いつも自分のことを何一つ否定せずに応援してくれた両親のおかげです。こんなにも自分が大きな怪我をしなかったのは朝早い時も練習後も栄養のあるご飯を作ってくれたおかげだし、練習や試合に送り迎えをしてくれ、いつも良いプレーだったと褒めてくれたり、何不自由なくサッカーができる環境を与えてくれました。全ての人のおかげです。ありがとうございました。