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Page25 「自信を持つということ」 多田風太

ココロノオト~season2~


どうも、“23歳”でキャプテンを務めました多田風太です。大学に入る際に浪人をして、同期のみんなより一つ年齢を重ねております。そんな私の大学サッカーが終わり、幼稚園の頃から続けてきたサッカーが終わりました。そこでこの引退ブログという機会を通じて、大学サッカーを振り返らせてください。

最後のインカレの試合で負けたときに最初に思ったのが、なんでもっと自信をもってやれなかったのか、ということであった。みんなが必死に戦って、自分以外はみんな伸び伸びとプレーをしているのに、なぜ自分は最高学年で最年長でそれができなかったのか、本当に後悔している。2年生の時に出させてもらったインカレで緊張をして、何もできなかったとき、HTに先輩から「自信をもってプレーしないと後悔するよ。多田ちゃんがそのポジションで一番うまいから出れてるんだよ。」と声をかけてもらったことを思い出した。考えてみるとあの言葉は単に励ましとかではなく、自分に自信が出るようにかけてくれてた言葉なんだとしばらく経ってから気づいた。その時から先輩は、自信を持つことは大切ということをわかっており、それを自分に伝えてくれていたんだと思った。それから私も「自信」がどれだけプレーを変えるのかということを3年からだんだんと気づくようになった。3年生からはプレーの質も変わり、だいぶ良くなったように感じた。にもかかわらず、どうして最後の大会で自信をもってできなかったのか、そこについて話していきたい。

それはおそらく、努力であると感じている。同時にこれがプロになれるもの、なれないものの差でもあると感じた。私は、みんなから身体能力が高いと言われてきて、「足が速いよね、身長もそこそこあって、ジャンプも跳べるよね」そう言われてきた。自分ではそうは思ったことは全然なかったが、みんなから言ってもらえるから、それを自信にしていた。そんな自分の長所、周りよりも優れている点を私はさらに伸ばすことをしなかった。その現状に満足していたわけではなく、そこには目を向けず、短所や苦手な事、上手くいかなかったことにベクトルを向けすぎてしまったのである。私が今、後輩たちに伝えたいことは、みんなの長所は何で、その長所を伸ばす努力を出来ているかということである。自分の短所に目を向けることは大切である。しかし同時に長所を伸ばす努力もしないと、長所であると思っていたことが、気が付いたら周りと同じレベルになっており、本当に長所なのか不安になる、長所に対する努力をしていないから、そこに自信を持つことができなくなる。これが自分の最後の大会で自信を持つことができなかった要因であると思う。自分の得意なプレーは冷静なプレーをするところであると、言ってきたりしたが、冷静なプレーは自信がないとできないから、根本的なところから少し違ったのかなと思っている。

自分たちの同期で、練習後にいつも同じスプリントのメニューをしていた選手がいる。チームの誰よりも足が速いのに、ずっとスプリントをし、自分にはこれしかないかのように走っていた。自分が見ている限りずっとである。他にもえぐいシュート打つのに、これでもかというぐらいシュート打つ選手もいた。そして長所に対する努力していた彼らはプロに内定し、私は内定を勝ち取ることができなかった。短時間でアピールしなければいけない練習参加で、スカウトの目に留まるのも、平均的な能力が少し高い選手よりも、何かが突出している選手なのかなと思う。そういった面でも長所に対しての努力はもしかしたら短所をなくすことよりも必要なのではないかと感じている。なので私は同期のみんなを本当に尊敬しているし、感謝している。努力する姿、プレー面でのお手本を見せてくれ、たくさんプロの道も切り開いてくれた。こんな逞しい同期はいない。ありがとう。

後輩たちは、このチャンスをどう掴み取るか、私たちの先輩や同期や後輩、みんなの手によっていい環境が広がってきました。まだ時間はあるし、ここからでも成長はできます。みんなが今している努力はもちろん無駄にはならないし、自分のためになっていると思います。それにプラスして今ある長所を伸ばしてください。他の誰にも負けないぐらい長所を伸ばし、突き抜けてください。努力をして得たものは必ず自信に繋がります。努力をしてきた自分を信じて、自信を持って堂々とプレーしアピールしてください。一人でも多くの選手がプロになって活躍してくれるように応援しています。

チームスタッフの方々、4年間私を見ていてくださりありがとうございました。スタッフ陣の努力や願いにプロになって応えられず申し訳ないです。ですが、この4年間で人間的にも精神的にも成長することができました。しかも4年次にはキャプテンをさせてもらって、選んでいただいて誇りに思います。4月からは高校の指導者の道に進みますが、一人でもいい選手を中京大学へ送り出したいと考えております。その時はまた面倒をよろしくお願いします。4年間本当にありがとうございました。

最後に両親へ、ここまで習い事や部活などを何不自由なくやらせてくれてありがとうございました。浪人もさせてくれてありがとう。浪人がなかったらここまで成長できていなかったと思うし、こんな素敵な環境にも出会えていなかったと思います。これまでずっと要領よく末っ子として過ごしてきたけど、浪人で努力をすること、大学で努力することの大切さに気付くことができました。春からは社会人として一人前の大人になれるように努力します。本当に見届けてくれてありがとうございました。