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Page29 「やると決めたからには」 藤川新太

ココロノオト~season2~

お待たせしました。お待たせしすぎたかもしれません。

中京を愛し中京に愛された男。そうです、藤川新太の登場でございます。

17年間というサッカー人生に一区切りをしてから約2ヶ月が経つ今日この頃。

四六時中もサッカーのことを考えて生きてきた私?は、サッカーボールを全く触らない2ヶ月を過ごそうとしている現実に驚きを隠せない次第でございます。

 

さて、初めてブログというものを書く機会を頂き、何を書こうかと悩んでいますが、大学サッカーの4年間をギュッとまとめていこうと思います。少しお付き合いください。

 

私は、4年前、中京大中京での高校サッカーを終えた。3年間やり切ったという解放感と同時に、どこかやるせない気持ちを抱えていた。なぜなら、全国高校サッカー選手権出場を目標に田舎に住んでいた私は都会の県内強豪高校へ飛び込み、夢中でサッカーをしてきた。しかし、それを達成するどころかトップチームに少し関わるくらいで高校サッカーに幕を閉じたからだ。サッカーで結果を残せなかった自分に満足できていなかった。

「なんだか情けねぇなー。」

なんて思いながら気付いたら入部届を出していた。

あと、シンプルにサッカーが好きだったのも大きな理由の一つだ。

その当時サッカーをしていてキツい、辛い、と感じることは多くあったものの、楽しくないと感じたことは一切なかった。勝ったら嬉しいし、どんな相手にも負けたら悔しかった。全国からレベルの高い選手が集まる環境に身を置き、好きなものを極めようと思ったのです。

 

そんなこんなで始まった中京大学でのサッカー1年目。それは軍隊のような日常の始まりだった。当時のu20中島監督もと、雨の日も暑い日も筋トレしては走っての毎日。朝起きて目が覚めても体が動かなかった。多分、体が拒絶していた。心も折れそうになったが、辞める選択肢は一つもなかった。なぜなら、やると決めたからには最後までやり通すという自分のポリシーがあったからだ。なんかの間違いでオフにならないかなーなんて思いながらも、気付いたら体はグランドいた。練習後には竜泉寺の湯浄水店にて交代浴。リカバリーという名の愚痴会でしたね。今思えばいい思い出ですな。

そんな感じで一年目は、走って、シャフトを担いでいた記憶がほとんどで、伝説の「膝シュート」が頭の片隅にあるくらいだった。

 

二年目は、我ながらタフだった。これはサッカーだけではなくてプライベートにおいてもだ。早朝バイトをし、授業に行く。そして部活に行って、時には遊びにも行って、起きたと思ったらまたバイト。そんな生活を送っていたが、じっとしていられない自分にとってはなんだか楽しくて濃い一年だった。この一年で学んだことは何事にも100%で取り組むということ。サッカーが100%ならバイトも遊びも100%で。あと寝る時はしっかり寝る。これを自分のモットーにして身を削った二年目だった。あと、早朝バイト後のすき家は絶品。

 

あっという間に三年目。サッカーとしては1番濃かった。色々なキャラの選手が集まった中で、それぞれの良さを発揮できる最高のチームだったと感じている。高校時代、成し遂げられなかった全国大会出場も叶った。

なんといっても忘れられないのはやっぱりあのゴラッソかな。家族、友達、スタンドには他カテゴリの部員が沢山観に来てくれている中、人生で1番気持ち良いゴールを決めた。自分だけじゃなくてみんなが喜んでくれていたのを見てサッカーやっていてよかったなと心の底から思った。

 

ラストの四年目。本気でサッカーできるのはこの一年が最後なのだろうなと思いながら毎日噛み締めながら過ごした。サッカーで飯を食えたら嬉しかったけど上には上がいる事をとっくに気付かされていた私は就活にシフトチェンジ。部活と就活の両立は大変だった。さらに教育実習も重なり、まともに部活に行けない日々もあった。しかし二年目に培ったタフさがここに来て発揮された。

メリハリをつけて何事も100%で。

なんてかっこつけたことを言っていますが、頑張れた1番の理由はグランドに行ったらたわいもない会話ができる最高の同期たちと、真剣な目をして取り組む後輩達がいたからです。部活に行く度に、刺激を受けて奮い立たされました。

最高学年としてかっこいい背中を見せることができたかわかりませんが、あんな奴いたなーなんて少しでも記憶に残っていてくれたら幸いです。

 

こうやって四年間を振り返ると、きつい練習に打ちのめされても、理不尽なことに直面しても、「やると決めたからには」を貫き通して続けてきたからこそ学べたことがたくさんあった。

部活をやっていない周りの友達からは、「なんでキツイ思いをしてまで大学まで部活を続けているのか」なんて聞かれることがあったが、一度やると決めたからには最後までやり通すという自分のポリシーと、辛いことも一緒に乗り越えられる仲間がいたからなのです。

 

そしてこの四年間を通して、サッカー選手としてだけではなく、1人の人間として一皮剥けたと思います。

このサッカー部で過ごした日々、全国から集まる仲間と共にサッカーができた経験は自分にとっての財産です。非常に濃い四年間を過ごすことができました。

 

選手、監督、スタッフの皆さん、そしてサッカー部に関わるすべての方に心から感謝しています。

本当にありがとうございました。

 

最後に家族へ

どんな時も1番近くで応援してくれてありがとう。

特に高校の時は辛い思いもたくさんしたけど、新太が楽しくサッカーしているのが1番だよと常に励ましてくれたおかげで頑張ることができました。

自分の挑戦に何一つ反対せず、後押ししてくれたおかげでいろんな世界を知れたし、学べました。

そして沢山友達もできました。

心から感謝しています。