#引退ブログ〜ありがとう〜4年工藤華子
本日のブログは女子サッカー部所属 レフェリー兼マネージャー 工藤華子 (静岡市立高校出身/4年)です。
(不具合が発生しているため、解決次第写真を掲載させていただきます)
高校1年の時に審判3級を取得し、全国大会やミニ国体など様々な経験をさせていただいた私は天狗状態でした。
『大学生の間に1級になりたい!‼︎』
そんな目標を持ち中京大学サッカー部に入部しました。
ですが、蓋を開けてみればボロボロ。
誤審の繰り返し、選手とポジションは被る。
大学での練習試合中たくさん怒られました。
『私、3級の実力すら備わってないや…』
そう気がついた1年目。天狗になってた自分が凄く恥ずかしかったし、一気に自信を失いました。
でもそこから2級になることができたのは、試合後に選手たちがフィードバックをたくさんしてくれたからです。
『ここで被るからもうちょっと位置ずれてほしい』『あそこはアドバンテージだよ』『あのレベルのファウルは取らない方がいい』女子サカでも男サカでも選手たちがいつも教えてくれました。
私にとって最高のインストラクターです。
選手だけではありません。
コーチ陣からのアドバイスはもちろん、私が審判をやる時はトレーナーや他のマネージャーが私に代わりドリンクを作って選手に渡してくれたり、公式戦のため部活を休む時は代わりに仕事をやってくれたりしました。
選手をやめてもサッカーに関わりたくて、誰かの力になりたくて、スタッフという形で支える側に回りましたが、実際は支えられてばかりでした。
そうして過ごしていくうちに、ただ1級になることを目標にして審判活動をしてきた私ですが、『選手の力になる審判になりたい』そう考えるようになりました。
気持ちの変化が出た頃、ポジショニングや試合の流れ、判定するタイミング、いろんなことを考えられるようになりました。
昔はただ、近くに寄ってファウルが起こったら笛を吹く。そんな単純作業をこなすかのように審判をしていました。審判は競技規則に書いてあることをただ遂行すればいいわけではありません。
そんなことAIがやればいい。
様々な事象に対して臨機応変に対応し、選手とのコミュニケーションを積極的にとり、人間にしかできないことを大切にすべきだと気付かされました。
そして、サッカー部に所属していたからこそ気が付いたことが他にもあります。
それはどんな試合も平等に大切であることです。
当たり前のことですが、以前の私はそうではありませんでした。
今までは決勝戦や全国の枠をかけた戦い等、どの試合を担当するのかとか、そんなことばかり気にしていました。
確かに大事な試合であることは事実です。
ですが、それはあくまで表面上にしか過ぎません。
私が担当する試合、誰かにとって復帰戦なのかもしれない。誰かにとっての引退試合なのかもしれない。誰かにとってスカウトに見てもらえる大切な試合なのかもしれない。他にも様々な状況が選手一人一人の背景に隠されています。
そんな背景を背負いながらピッチに向かう選手たちを間近で4年間見てきました。
練習試合だろうとフェスティバルだろうと、どんな試合だろうと誰かにとっては大切な試合に違いないのです。
だからこそ審判員は選手や監督、見ている人、試合に関わる全ての人の背景まで考え、その大切な試合をしっかりとコントロール義務があります。
トレーニングをすること、知識を身につけることは最低限のマナーでありサッカーに対するリスペクトです。
私にはまだまだ足りていないことばかりですが、このような大切なことに気がつくことができたのは本当に良かったと思います。
11月に部活を引退した後に今後の審判人生について色々考えました。審判は今後も続けていきます。
ですが、1級になるという目標は辞めました。
辞めるというか、目標として掲げるものではないのかなと私自身は考えています。
部活での経験を得て私が今目標としていることは、最初のブログにも書いた
『工藤に試合を担当してもらえて良かった』
心の底からそう思ってもらえる審判になることです。
1級というのはこの先にあるもの。
今の目標を達成できたら1級というのはおのずとついてくるものだと考えています。
だから1級になるというのは目標にしません。
4月から社会人と審判員、両立することが難しい時もあると思います。
でも、サッカーが好きだからこそ、サッカーに少しでも貢献できる人になれるように頑張ります。
最後に私に関わってくださった皆さんにこの場を借りて感謝の気持ちを伝えさせてください。
まずは、男子サッカー部
辛い時、大変な時に支え合った同期のスタッフ。
たくさん指導してくれた先輩スタッフの皆さん。
ポンコツ審判員に練習試合をたくさんやらせてくださった監督・コーチの皆様。
『はなちゃん!』とたくさん声をかけてくれて可愛がってくれた先輩。
『はなさ〜ん』とたくさんいじり、時には頼ってきてくれた後輩。
そしていつも一緒に笑いあい、部活以外でも仲良くしてくれた同期のみんな!
本当にありがとうございました。
2年間、男子サッカー部で過ごした日々、経験したこと全てが私の宝物です。
そして女子サッカー部
審判のアドバイスやfitに一緒に行ってくださった大家さん、稲田くん、山下くん。
審判の後『ありがとうございました!』といつも声をかけてきてくれる後輩。
ゼミやプライベートでも関わってくださった優しい先輩。ダメな私に呆れながらもいつも一緒にいてくれ、遊んでくれる同期。
最後インカレを逃してしまったけど、最後まで諦めずに戦い続けた全員の背中が私のモチベーションでした。
本当にありがとうございました。
部活だけではありません、審判の指導をしてくださるインストラクターの皆様や、審判仲間、私に試合を提供してくださったチームの皆様、部活の日程変更に対応してくれるバイト先、本当にたくさんの方にお世話になりました。
ありがとうございました。
最後に、家族のみんな。
こんな素晴らしい経験ができたのはみんなのおかげ。
ありがとう。
辛い時に寄り添ってくれて、勇気が出ない時は背中を叩いてくれる。言葉では伝えきれないほど家族みんなのことが大好きです。
拙い文章でしたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。
これからも中京大学サッカー部の応援よろしくお願いいたします。
そして、皆さんとまたどこかのピッチでお会いできる日を楽しみにしています。
本当にありがとうございました。
工藤華子