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Page2 「試練」 平沢翔

ココロノオト〜season3〜


13年間続けてきた部活を終えた。終わりを告げる合図を聞いた瞬間、呆気なく感じた。大学では怪我も多く、合わせたら2年ちょっとしかできていない気がする。やり切った選手もいれば、自分みたいにもうちょっとやりたかったと感じている選手もいると思う。でも、もう終わり。

大学生になってまで部活でサッカーを続けたかったのは、部活だからこそ高い志を持った選手とサッカーすることが1番好きだったからだ。中京大学サッカー部は、セレクションもなく200人程の選手がいて、レベルにも差がある。最初は1番下のカテゴリーだった。サッカー未経験者もいた。トップチームから落とされた選手もいた。そんなレベル差のあるカテゴリーでやっていて、目指してる目標も違うと感じた。けど、みんなに共通しているのはサッカーが何よりも大好きだということである。みんなとやるサッカーは何よりも楽しく、この大学生活をより充実させてくれた青春だと思う。

これまでの大学サッカーを振り返って、大きな試練が3つあったと思う。

1つ目はAに上がった時。1年生のシーズンが変わったタイミングで22Aに上がった。みんな本当に上手くてレベル差を感じた。怒られてばっかで足を引っ張る感じがして正直きつかった。それでも最初はここでやったら上手くなる確信をして続けようとした。けど、弱小高でやってた自分の心は幼く、精神的にきつかった。部活も辞めようとした。けど大好きだったサッカーを諦められない自分がいて、22Bに落としてもらった。目標を掲げた。大学生活で22Aに勝つこと。そこからは1人でも自主練をする時間が増えた。オフでもやることはあった。それぐらい実力差を感じて悔しかった。自分が出ていない時の試合で22Aに勝ったことはあったが、出た時は全て負けた。目標は達成できなかった。

2つ目は前十字靭帯を断裂した時。3年の5月、リーグ戦3試合目の開始5分で切れた。悔しかった。もうサッカーを辞める気は無かった。1つは22Bのメンバーで最後までやり切りたかったからだ。2つ目は親に出てる試合を見せてあげたかったから。それぐらいみんなとのサッカーが好きでリハビリも頑張れたし、支えてくれる親にも感謝してた。お見舞いに来てくれた大塚と凛にもめっちゃ感謝してるし助けられたと思う。1年間のリハビリで舞雪や宏夢、ほのかといったトレーナーに支えられて、乗り越えた。4年生になって、良い選手もいっぱい入ってきて、自分も調子が悪いのは分かっていたから、試合に出られないことに不満はなかった。けど悔しかった。

3つ目は最後の試合にも関わらず、教育実習と被ったことだ。正直最後の試合に行くかとても考えた。後期リーグの1.2試合目が最後になるかもしれないと考えていた。その前の遠征で自分的には結構調子が良かったから、試合に出たかった。天候が悪く、全て延期した。どんだけ神様見放してくるんだよと思った。覚悟決めて、意地でも最後の試合出ようとした。みんなと相談して、冨さんにもお願いした。「前日にヨーヨーやって練習参加するんで、試合のベンチにでも入れてください」それから、教育実習が始まった。実習も結構きつかった。毎日4、5時間睡眠の日々。高校の部活には参加した。実習がちょっと落ち着いた頃に、本格的に走るようにした。部活が無かったら、近所の公園で20本くらいスプリントした。もちろんきつかった。でもここまでできたのは、最後の試合に4年全員で出て、親にも出てる試合見せたかったからだ。金曜の夜、愛知に帰ってきたら、終電逃して凛に助けてもらった。ありがとう。土曜日、ヨーヨークリアして、練習参加した。割と動けた感じがした。試合当日、ベンチに入れてくれた冨さんにも感謝してるし、推してくれた亨太にも感謝し切れない。ありがとう。4年全員が試合に出ることができて、親にも出てる試合を見せられて本当に嬉しかった。けど自分のプレーは酷かった。やりたいプレーもできなかった。最後の最後で後悔を残してしまった。終わってしまったことはしょうがないという気持ちで今は心にしまってある。

自分のサッカー人生において、ここまで濃い経験をしたのは大学生だけだと思う。本当に大学で続けて良かったと思っている。そして、こんなきつい思いをしてでも、サッカーを続けられたのは、一緒にやりたい仲間と親の支えがあったからだと思う。出会えて良かった。一緒に最後までサッカーやってくれてありがとう。

なんの実力もない自分から後輩に伝えられることはあまりないけど、時にはきついこともあるけど、仲間とやれるサッカーが1番楽しいし、そこら辺の大学生より充実してること。続けるか辞めるかは自分の気持ち次第だけど、ぬるい生活するくらいならきついくても楽しい方が、生きてる感じすると思う。だから、今いる仲間と楽しんで、サッカーを続けられたらいいなということ。これだけはちゃんと言えることだと思う。


これまでサッカーで関わってきた、監督やコーチ、選手、トレーナー、マネージャー、親に心から感謝している。

社会人になって、みんなそれぞれ違う道に進むけど、みんなの活躍を期待してます。繋がりは消えないし、またどっかで会いましょう。