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♯4プロになれない人の話(江原萌)

選手会

本日の担当はU22所属江原萌選手(大津高校出身 4年)です。

「プロになれない人の話」

スポーツ科学部競技スポーツ科学科4年の江原萌(えはらはじめ)です。

私は4歳からサッカーを始め、今に至るまで18年間常にサッカーと共に生活してきた。そのサッカー人生があと半年を切っている。

これから経験する社会人というサッカーから離れた生活をするのは、3歳以来。3歳の記憶なんてほとんど無いし、初めての経験と言っていいほどだと思う。

正直、今までサッカーを武器にも盾にもしてきた。

例えば、大学や友達。サッカーのおかげで大学に入れた。数多くの経験もできたし、サッカーを通して多くの人に出会えた。

逆に「俺にはサッカーがあるから」と言い訳をし、サッカーを盾に嫌な事、苦手な事から逃げてきたこともある。

自分の将来を考えたとき、本当にこれでいいのだろうか?サッカーを抜いた、一人の人間として魅力があるのか?と考えるようになった。

そして今、私はu-22でキャプテンを務めたり、サッカー部の選手会に入り、地域貢献・イベント運営に挑戦している。選手会は今年から本格的に始動し、すべてが初めて。地域貢献では子供からお年寄りまでそれぞれのニーズに合わせて、イベントを学生自ら企画し実行している。協賛してもらえるところはないか、どう宣伝するのか、を考えているが、失敗することや上手くいかない事の方が多い。もちろんキャプテンも選手会もやらない方が楽だし、責任もない。私自身も責任を背負いたいと思うタイプではない。しかし、「艱難汝を玉にす」という言葉があるように、困難な状況でもその先に人として成長し、新しい自分を見つけられると信じ、挑戦し続けたい。

サッカーをしている以上、プロサッカー選手になり活躍することが成功かもしれない。しかし、サッカー部という組織の中で人として成長する部分は多く転がっていると思う。

これから社会に出てサッカーというフィルターが外れた時、自分はどんな魅力、ポテンシャルがあるのか。人を惹きつける「なにか」を身に付けられるように、残り少ない学生生活でより多くの事に挑戦し、経験をつかみにいき、最後の最後まであがこうと思う。