Page2 「仲間の存在」 佐藤海七多

こんにちは。中京大学U22A所属の佐藤海七多です。この引退ブログを機に、17年間のサッカー人生を振り返ろうと思います。
私のサッカー人生は、幼稚園の頃に兄の影響で始まりました。小学校・中学校・高校と、常に兄の背中を追いかけながら、同じチームでサッカーをしてきました。ほかのチームに進む選択肢もありましたが、兄が活躍する姿に強く憧れ、自然と同じ道を選びました。その分、周りから兄と比べられることも多く、悔しい思いをすることもありましたが、その悔しさがいつしか「負けたくない」という強い気持ちへと変わり、兄を超えることが自分の目標になっていきました。特に高校時代は、兄がキャプテンとして全国大会に出場したこともあり、自分もキャプテンとして同じ舞台に立つことを目指して日々努力を重ねました。私にとって兄の存在は、本当に大きく、サッカーを通して自分を大きく成長させてくれた存在です。
しかし大学では、初めて兄とは違うチームでの挑戦でした。今までのように兄の背中を追うのではなく、自分自身の力で道を切り開いていかなければなりませんでした。そのため、入部当初は少し不安を感じていたことを今でも覚えています。そんな気持ちで挑んだ中京大学サッカー部での4年間は、まさに挫折の連続でした。初めての練習で全国レベルの高さを痛感し、1年生ではU22Bからのスタートとなりました。2年生はU22A、3年生ではCFCに昇格したものの、なかなか試合に出られず悔しい日々が続きました。4年生では再びU22Aでプレーし、試合には出場できたものの、思うようにいかないことの方が多かったです。
それでも、何度も辞めたいと思いながらも最後まで続けることができたのは、仲間の存在があったからです。一緒に帰ってくれる仲間、一緒にボールを蹴る仲間、励まし合う仲間、一緒にご飯を食べに行く仲間、そんな仲間たちがいたからこそ、どんなに辛い時も乗り越えることができました。この4年間で得た「仲間の存在」は、自分にとって何よりの財産です。本当に一緒にサッカーをしてくれてありがとう。
そして最後に、この4年間、そしてこれまでのサッカー人生を支えてくださった全ての方々に、心から感謝を伝えたいです。
まず、日々の練習や試合でご指導くださったスタッフの皆様。本気で向き合ってくださり、時に厳しく、時に温かい言葉をかけていただいたおかげで、サッカー選手としてだけでなく、人としても大きく成長することができたと思います。本当にありがとうございました。
そして、先輩方。いつも頼りになる存在で、ピッチの中でも外でも多くのことを学ばせていただきました。そんな頼りになる先輩方が大好きです。本当にありがとうございました。
また、同期の仲間たちへ。一緒にサッカーをしてくれてありがとう。苦しいときもあったけどみんなのおかげで最後まで楽しくサッカーをすることができました。本当にありがとう。
そして、後輩のみんなへ。頼りない先輩だったかもしれないけど一緒にサッカーをしてくれてありがとう。仲間の存在を大切に悔いなくサッカーを楽しんでください。心から応援しています。
最後に、家族へ感謝を伝えたいです。
お父さんへ。17年間不自由なくサッカーをさせてくれてありがとう。忙しい中でも遠くまで試合を観に来てくれて、撮ってくれた写真や動画を見るたびに、支えられていることを感じていました。本当に感謝しています。
お母さんへ。17年間、どんなときも一番近くで支えてくれてありがとう。車の運転が苦手なのに、文句ひとつ言わずに送迎してくれたこと、栄養を考えた食事を用意してくれたこと、全部が自分の力になっていました。本当にありがとう。
兄へ。小さい頃からずっと追いかけてきた背中は、今でも自分の中で一番の目標です。どんな時も刺激を与えてくれて、憧れであり続けてくれてありがとう。
17年間のサッカー人生を通して出会い、関わってくださったすべての方々に、改めて心から感謝します。ありがとうございました。
佐藤海七多
