♯5恩返し(河合優真)
選手会
本日の担当はU22所属河合優真選手(中京大中京高校出身4年)です。
「恩返し」
私にとってサッカーとは家族への感謝を示し恩返しをする場です。
中学3年生のときに行った愛知県内で強豪である高校との練習試合。その直後、監督か
ら声をかけていただき、サッカーで挑戦したいという気持ちが大きくなっていきました。
しかし同時に、強豪校に進学したときのことを想像すると不安な気持ちにもなりました。
金銭面で大きな負担をかけてしまうこと、片道1時間半かかる学校生活、そしてレベルが
高くなる部活動についていけるのか。そんな悩みの種は尽きませんでした。
しかしそんな私の不安は、家族の言葉によって一気に無くなりました。「家族全員で支
えていくから心配いらないよ。自分の目標に向かって挑戦しなさい」その言葉にどれだけ
私の心は救われたでしょう。私は家族の後押しもあり強豪校への進学を決めました。
高校生活は始発で行き、終電で帰宅するなどとても大変でした。それでも、家に帰ると
暖かい食事が待っていたり、下のカテゴリーに所属していた時期の試合にも観戦に来てく
れて自らにとって大きな力となりました。そんな姿を見て私は、どんなに苦しい状況でも
好きなサッカーをやらせてくれている家族に少しでも自分が活躍する姿を見せたい気持ち
を持ち練習に励み続けました。
そして迎えた高校3年時。今までの努力が実り、私はインターハイ全国大会出場が決
まったピッチに立っていました。応援席を見ると本当に嬉しそうにしている家族の姿が。
「今まで本当にありがとう」そんな気持ちになりました。
現在4回生である私にとって残されたサッカー人生は多くはない。私はその中で少しで
も活躍して家族に恩返しできるように残りの期間を全力でプレイします。