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♯8サッカーは恩返しができる1つの方法(小中大樹)

選手会

本日の担当はChukyo univ.FC所属小中大樹選手(東福岡高校出身4年)です。

「サッカーは恩返しができる一つの方法」


中京大学スポーツ科学部競技スポーツ科学科4年の小中大樹です。

私にとってサッカーとは、お世話になった方々に恩返しをする為の一つの方法だと思う。

私は、4歳の時からサッカーを始め、その時からプロになるのが夢だった。高校も地元の三重県を離れて、福岡県の東福岡高校に挑戦した。地元を離れたこともあり、今までお世話になった人のありがたみを感じ、応援してくれている人のためにプロになって、恩返しがしたいと思うようになった。プロになることでしか恩返しできないとも思っていた。

 その考えが変わるきっかけが、大学2年の1年間だった。私は、自分がプロになるということしか考えられず、周りのことを考える余裕がなかった。その結果、試合に出ることすらできなくなった。

 この出来事がきっかけで、自分のこれからのことやサッカーのことを真剣に考えるようになった。私が今までずっとサッカーを続けてこれた理由は、間違いなく応援してくれた家族や友達のおかげだったし、その人たちに恩返しするためにプロになるというのが、大きなモチベーションだった。しかし、プロになれればそれでいいのか、なることでしか恩返しできないのかと考えた。もちろんプロになることで、喜んでくれる人はたくさんいると思うし、サッカーをずっと続けてきた自分には、それが1番いい方法かも知れない。でもサッカーは恩返しができる1つの方法で、別の方法もあると思った。また、現実的に考えた時にプロになる事は厳しいと思ったし、これ以上プロになるために全てをかける覚悟がないと思った。この時、私はプロになることを諦め、就職することを決めた。

 それからの私は、唯一の心残りだった、全国の舞台に立つことをモチベーションにサッカーに取り組み、大学3年にしてようやく叶った。なにより、家族の前でプレーすることができたことが嬉しかったし、家族も喜んでくれた。サッカーを通して少しは恩返しできたと思う。

 今までのサッカー人生は、嬉しいことよりも辛いことの方が多かったけど、他の人が経験できないことをたくさん経験することができたし、人としても大きく成長することができた。そんなサッカー人生も残り少しで終わる。あと少し、全力でサッカーを楽しんでやり切りたい。

 社会人になったら今までお世話になった方々に、サッカーとは別の方法で恩返ししていきたいと思う。